2007年10月13日、大阪の毎日新聞で開催された
COEフォーラム 第5回セミナーに参加してきました。
大阪大学大学院歯学研究科が主催し、
今回のテーマは「変貌する歯科医療」でした。
ちなみに 第4回は特集:阪大大学院歯学研究科「COEオープンフォーラム」
「歯の治療最前線」 口の病、多角的に研究でした。
文部科学省が予算を重点配分するプログラムで
COE=卓越した研究拠点という意味だそうです。
研究者と一般市民というか完全にご老人の集まり
との対話は無理がありましたが、
国から補助金をひっぱるための会合と思えば
阪大の広報っぽくなっていても、
あきらめはつきました。
おかげで、
内容も笑いが絶えず、司会者も教授なのに漫才士みたいでした。
さすがに最後の女看護師先生が、「われわれの生息地は・・」
というタイトルで笑わそうとしたのには無理がありました。
逆にお話自体わかりやすくなっていたので、
本編は先端医療の説明でしたが、素人でもかみ砕けました。(^_^)
大変有意義なことだと思います。
さて本編ですが、雑ながら纏めてみました。
※後日、もう少し分類して纏め直そうと思っています。
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第5回
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COEフォーラム 第5回
<全体的なお話>
COE・・・卓越した技術?
・過去5年でどれぐらいの実績が上がったか?
平成15年度COE獲得
--> 口腔科学フロンティアセンターが
2006年12月オープン、病院は今年オープン
先端生命歯科医学の世界的拠点になっている
・歯の再生医療
・詰めものに抗菌
--> アメリカ、ヨーロッパで販売。
2006年4月から日本でも販売開始、利用が進んでいる。
・歯科分野ではハーバード大学よりも論文が多く、
阪大は、同分野だけなら、技術は世界一を自負している
・スーパーデンティストを育成
(国際性など優れた人を5年で2人を認定)
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1.最初の先生 歯と菌との関係を研究
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<歯周病とは>
歯槽膿漏(しそうのうろう)
=歯周病=歯肉炎、歯周炎
古代エジプト時代に存在した。
3、4千年前からあった病気。
バクテリア(菌)を研究すると、
口の中には細長い菌がたくさんあることがわかる。
歯が28本として、
大人の手のひらを広げた面積いっぱいに
びっしり菌が付いている計算。
これらが、いろんな悪さをする。
<平成17年度 歯周病の統計>
歯周病は生まれてからどんどん増え、
30歳ぐらいから70歳ぐらいまで、
8割がかかっていると言われる。
70歳以降は、歯がなくなるから絶対数が減る。
人口にすると推定8,000万人が歯周病患者であり、
病院への受診はなんと375万人とと低く、4.7%にとどまる。
ちなみにアメリカでは30〜40%の歯科への受診率。
しかしながら、日本での高血圧と比較すると、
3,300万人が推定患者数であり、
700万人が受診、21.2%が受けている事実がある。
<歯周病が起こす病気>
歯周病になると、
いろんな病気を引き起こすことが
最近のかなり信頼性の高いデータでわかってきた。
列挙するだけで、恐ろしくなる
なんとタバコよりもアルコールよりも割合が高いそうです。
・早産、低体重出産
・メタボリック症候群
・骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
・心血管系疾患
・呼吸器疾患
・糖尿病
・肺炎
※全ての因果関係はこれからですが、
骨粗鬆書や、早産、肺炎などは認知されつつある
<大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)に検出する歯周病細菌>
冠状動脈からの歯周病菌が検出された。
肺炎がもっとも危険であり、我々にとって身近な問題となっている。
とくに細菌による肺炎が過半数!!
それは誤嚥(ごえん)がくり返され発病するため、
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と呼ばれる。
アルゴリズムはこうだ。***
普段の生活リズムでは、唾液や体の防衛本能で、
むせて菌を気管から排出したり、健康なら気管に入っても
免疫が防いでくれる。
問題は、睡眠中である。
睡眠中、無意識に口の中の細菌や分泌物が唾液とともに気管(肺)に進入。
秋から冬は、インフルエンザなどの病気もあり、
ますます危険度がアップするので要注意。
ある実験データとして、
口腔ケアを専門にやっている老人ホームでケアをやった結果、
発生率を半分に出来た効果があったとのこと。
先生のアドバイスでは、
決定打はないが、
・糸ようじで歯の隙間をみがく
・せんこう剤を口に含み、殺菌する
・舌を清潔にする。特に寝る前に。
菌がたまっていると舌が白く見える。
<注意事項>
・入れ歯、義歯
カビの仲間が繁殖。
ざらざら表面がしてくるとバクテリアが住み着く。
ぬめりも危険。
<その他、歯周病の原因>
・タバコはまったくダメ。明確。
・喫煙
・飲酒
・ストレス
・口の不衛生
・遺伝
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2.いつまでもおいしく食べよう。歯の健康の話
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・良くかむ-->健康の源
・健康のために-->おいしく食べる,楽しく運動する
--> 自分の歯で良くかむ -->体調がよくなる
<歯と歯周組織>
・歯周靱帯(ししゅうじんたい)が歯と肉の間にある。
--> これが脳を刺激し、固さ、柔らかさを伝える機能を持つ
・咀嚼(そしゃく)による大脳皮質の活性化
スルメイカ、たくわん、フランスパン、せんべい
は歯がないと一番難易度が高い食べ物であり、
一般的には、18〜28本は歯がそろっていないと食べられない
総合的に、あらゆるものを食べるには
20本の歯が必要
--> この情報から国では8020運動を実施
・60歳以降で歯の本数が激減する事実がある
歯周病が要因
なんと8割の人が達成できていない。
<悪のスパイラル>
・歯垢(しこう)蓄積
・歯周ポケットに菌がたまる
・歯周組織を破壊していく
・歯がなくなる
・一本の歯がなくなると、両隣が支えられず菌も溜まりやすくなり、
顔の形も変わる。さらに放っておくと、歯がなくなる連鎖が続く。
<歯の再生医療>
・歯の骨が残っていれば、再生は可能である
・歯がなくなるとインプラントか入れ歯
・骨を元に戻す再生医療を研究している
具体的には、薬で治らないものを移植で直す医療
〜手段
1.患者のあごの骨から採取
2.無菌室に入れる(安全性・耐久性確保)
ハイドロキシアパタイトを混ぜる
3.ネズミを経由して培養
--> 細胞製剤を使い、骨芽(こつが)細胞
※歯の再生は、マウス実験で成功している。
約2週間で歯が出来る。
ただしねずみなので、最後は人で出来るようにする
歯はまだだが、骨は近々提供できる様になる。
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3.いけべ先生
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写真を中心にデモを行った
〜75歳以上の患者を中心に、より美しく快適に!!
・入れ歯がないと顔が変わる
<ジョージワシントン>
1700年代、若くして総入れ歯になった。
当時は、プラスチックや金属などの材質と違い、
象牙をベースに上あごは金の薄い板をスプリングを
固定に使っていた。
歯科医師の立場で見ても、
とてもかめる状態ではない。
しかし使った理由を考えると、
大統領としての威厳を保つため、とほぼ断定できる。
(歯がないワシントンの顔写真があったが、たよりない・・)
<61歳の人の歯>
・歯が数本になり、歯茎(はぐき)に互い違いに食い込んでいる。
口を閉めるとどちらが上の歯かわからない状態
--> 最初いやがった入れ歯だが、
歯をつけた顔をご本人が見た瞬間、
「人生、何年も損をした」とつぶやき、
以後、どんどん入れ歯をチューニングした。
※病院には、実の娘さんが父を連れてくるパターンが多い
・入れ歯は金属を使うと菌がつきにくくなる。
<歯が全くなくても、歯の根っこが残っていれば>
・入れ歯のくいこみを抑えられる
・骨が残る
・食べ物をかんだ時の感触が残る
・入れ歯になれないと良く、ほっぺたを噛んでしまう
・歯があると笑顔をしやすくなる
--> 人に見せびらかしたくなる
頬の張りが出てくる
・自分の合う入れ歯をどんどんどんどん探して
どんどん入れ歯を替える人は、
デンチャーコレクター(入れ歯収集家)と呼ばれ、
かなりいるらしい
・入れ歯を外さない人は、義歯性口内炎になる
菌(カビの一種)がすごくなり、口の中が真っ赤に腫れあがる
<入れ歯の洗浄 手段>
・入れ歯、義歯様専用ブラシで洗うこと
決して歯磨き粉は使わない
※研磨剤で削れたら、形が変わってしまい
フィットしなくなる&菌が溜まりやすくなる
・洗浄剤を使用する
<入れ歯の上手なつきあい方>
・ならし期間が必要
・食事や、発音の工夫
・痛みがある場合、がまんせず、痛みの箇所や経過を医師に伝える
・歯科医師による定期検診
※とにかく残っている歯、自分の歯を大切にすることが肝心。
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4.林先生 破損した歯を蘇らせる
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乳歯を200ポンドで販売している国がある
・プラスチック材料が優秀
・万が一、歯が抜けたり、折れた場合でも
歯医者に持って行ったらくっつけられる可能性が高い
-->抜けた歯は、牛乳か口の中に入れて輸送する。
水はだめ。さらに乾燥が一番危険。30分で細胞が死んでしまう。
・歯の成分
象牙質で、体積の割合を見ると
無機質が50%、水分25%、有機25%で構成されている。
・接着剤が進化した
歯の削る量が少なくなり、長持ちさせることができる。
これは世界が日本で最先端。
<作業手段>
歯を抜く--> 外した状態で補強 --> 速やかに戻す
※それでも5年で治療した歯は、40%はダメになる。
特によく使用する奥歯が難しい。100%を目指していく。
・早く悪い部分を見つけて補強すると9ヶ月で元に戻る
・2003年 世界各国が集まり、それぞれの行動目標を決定
日本は8020運動であり、アクティブエイジングをテーマとした。
<日本の現状>
・虫歯 32%
・歯槽膿漏(しそうのうろう) 42%
・歯の破損 19%
※圧倒的に虫歯が多い。
<スウェーデンの現状>
・歯の破損 62%
・根の病気 20%
・その他 18%
※破損が多いのではなく、圧倒的に虫歯が少ない
これは、日本の歯科医療と比較し、予防治療が進んでいる結果である。
<歯を取り巻く治療のサイクル>
予防-->小さな詰め物-->大きな詰め物-->根の神経の治療-->抜歯
-->入れ歯、ブリッジ、インプラント
※日本は歯がなくなるサイクルがとても早い
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5.そごう先生 インプラント
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この10年はスタンフォード大学に入るお金が増えている
・ノーベル賞はとったが、
田中さんや、所属する島津製作所は儲かっていない
田中さん論文を読み、先に機械化したドイツのメーカーが儲かっている
<歯の値段>
・ブリッジ 30万
健康な歯を削る
・入れ歯
20万
・インプラント
30〜50万
保険がきかない
1年〜2年はかかり、手術を伴う
・医療費の推計
16兆 1985年度
31兆 2001年度
41兆 2025年度
※日本の借金は770兆円
・入れ歯+インプラントという治療法もある。
インプラントを補助として利用。(骨の土台として)
・レントゲンから、CTへ変化
※10mmシーベルトの被爆。
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6.看護師先生
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・看護師の見分け方
袖にブルーのラインが入っている人
<看護師の仕事>
・昔の看護婦のイメージと異なり
患者の状態を予測、対応する
・認定看護師制度が始まり、
摂食、嚥下(えんげ)障害分野で活躍している